【きゅうり】初心者プランター家庭菜園 実践記
家庭菜園の初心者が、プランターできゅうり栽培をする実践記です。
初めてのきゅうり栽培は、ウドンコ病に強い、という謳い文句にひかれて、カネコ種苗株式会社さんの風神(ふうじん)という品種にしてみました。
風神の果実は、緑の色が濃く、形は円筒形で、20cm〜21cmくらいの大きさ。
ウドンコ病に抵抗性があるので、夏の暑い時期になっても、ほとんど発生しないのだそうです。
プランターでのきゅうり栽培
きゅうりは、ウリ科キュウリ属のつる性一年草。
野生種が見つからないので、その原産地はよくわかっていませんが、少なくとも、3000年以上前には、インドで栽培されていたと言われています。
果菜類の中では、発芽から収穫までの期間が60日と短く、実も、あっという間に大きくなるので、目の届く庭先やベランダでのプランター栽培にも向いています。
乾燥に弱く、最近の日本の夏のように暑すぎるのも苦手なので、育てるにあたっては、以下のような特徴を頭に入れておいた方が良さそうです。
- 根は浅くはり、横に広がる(酸素が多く必要で、乾燥に弱い)
- 生育の適温は18度〜25度
- 高温を好むが暑すぎるのは苦手
- 温度は35度を超えたら生育が止まる
- 暑さ対策にはヤシマットをひくのが有効
きゅりのプランターサイズ どれぐらいの大きさがいい?
きゅうりの根は、横に広がり、草丈も、そのままだと、2m以上に成長するので、プランターも、1株あたり20L以上のサイズを選ぶのが基本です。
水不足による乾燥には弱く、また、水が溜まってしまう滞水にも弱いため、プランターの底には、鉢底石などをひいて水はけを良くするのが一般的。
私の場合は、鉢底石がなくても水捌けがいいアイリスオーヤマさんのエアベジタブルプランターにしました。
土容量は25Lで、横幅53cm、奥行き35cm、高さ26cmです。
エアベジタブルプランターについては、こちらでも説明しています。
プランターでのきゅうりの水やり頻度
きゅうりは、乾燥に弱いので、プランターの土の表面が乾いたら、プランターの底から水が流れ出るまで、たっぷりと水やりをします。
梅雨があけ、夏になり、気温が高くなって、すぐに乾燥するようなら、水やりは、毎日するようにします。(朝か夕方)
きゅうりは、実をつけて大きく生長すると、1株で、1.5Lの水を吸収すると言われています。
きゅうりは、水切れになると、葉っぱがしおれてきたり、つるが下を向いてきたりするので、それを目安に潅水管理ができます。
プランターでのきゅうりの肥料
プランターでのきゅうり栽培の場合は、あらかじめ元肥を入れておきます。
苗を植えてからは、化成肥料なら、2週間に1回、液体肥料なら、1週間に1回を目安に追肥をします。
※あっという間に成長する夏場は、毎日の水やりを薄い液肥に変えるやり方もあります。
肥料が足りているかどうかの確認方法
きゅうりが、栄養不足になっていないかどうかは、葉っぱやつるを見て確認します。
葉っぱの場合、主茎に対して、45度くらいの角度で出てきているのが、肥料がちょうどいい状態です。
45度より下向きなら、肥料不足の状態、45度より上向きなら、肥料過多の状態です。
つるの場合も、栄養が足りていないと、真横から下向きになって出てきます。
プランターでのきゅうりの支柱の高さ
きゅうりは、背丈が高くなるので、庭や畑で育てている場合は、2mの支柱を使うのが一般的です。
プランターで育てると、そこまで、背丈が高くならないので、180cmの支柱でも間に合うようです。
プランターでのきゅうりの支柱の立て方
プランターできゅうりを栽培する場合の支柱の立て方は、きゅうりネットを使うやり方と、使わないやり方があります。
きゅうりネットを使うやり方は、ネットをスクリーンのように張ることから「スクリーン仕立て」と呼ばれます。
プランターの両端に、支柱を垂直に立てて、その間にネットを張るやり方や、合掌型の屋根のように支柱を組んで、ネットを張るやり方などがあります。
きゅうりネットを使わない場合は、支柱3本を上部で交差させて結ぶやり方や、朝顔を栽培する時のような行灯支柱を使うやり方もあります。
きゅうり栽培 実践記
プランターでのきゅうり栽培で、実際にやったことや、考えたことなど、日々の作業の記録です。
きゅうりの行灯仕立て
今回のきゅうり栽培は、九条ネギと青じそとの寄植えにしたので、きゅうりの支柱は、行灯仕立てにしてみました。
支柱の高さは、150cmです。
行灯仕立ての場合、収穫し終わったツルは、下に降ろしていくので、高さは、そんなに高くなくても大丈夫のようです。
きゅうりの芽かき
きゅうりは、生育を良くするために、5節目までのわき芽は、全部取るのがいいようなので、わき芽かきをしました。
わき芽かき前
わき芽かき後
わき芽を取る時は、一気にやると、調子に乗って、本来取らなくてもいいわき芽まで取ってしまうので要注意です。
きゅうりの誘引
きゅうりを植えてから22日目、最初の誘引作業をしました。
きゅうりの茎は、比較的柔らかいので、行灯仕立てでも、なんとか誘引していけそうな感じです。
誘引した直後は、きゅうりの葉っぱが横向きになっていたのですが、数時間もしたら、また、葉っぱは上向きになりました。
きゅうりの実がなってから収穫まで
きゅうりの最初の実が出来てきたのは、苗を植えてから、1ヶ月後くらいでした。
先端に、花のつぼみもついてるんだなぁ…と思って見ていたところ、一晩で、きゅうりの黄色い花が咲きました。
そして、それから、約10日くらいで、収穫サイズのきゅうりにまで成長しました。
今回、植えた「風神」というキュウリの品種の収穫サイズは、約20cmのようだったので、それぐらいのサイズで収穫しました。
きゅうりの苗を植えてから、約40日での初収穫です。