【ミニトマト】初心者プランター家庭菜園 実践記
プランターの家庭菜園でミニトマトを栽培する実践記です。
初めてのミニトマト栽培は、超薄皮で新食感の「あまぷる」という品種にしてみました。
トマトケチャップで有名なカゴメさんは「ぷるるん」っていう品種のミニトマト苗を販売してますが、「あまぷる」は、同じ系統のミニトマトを、株式会社コメリさんと共同開発した種類のようです。
あまりにも皮が薄いミニトマトは、輸送ができないので、スーパーとかには並ばず、家庭菜園でしか味わえないみたいですね。
上手く収穫までいけるといいんですが、なにせ家庭菜園の初心者なので、大失敗に終わるかもしれません。
この実践記では、ミニトマトを育てるにあたって学んだことや、一般的に言われている栽培方法などを、まず、まとめています。
その後、それを踏まえて、実際にやってみたどうだったか…っていう実績記録を、失敗を含めて、そのまま掲載しています。
プランターでのミニトマトの育て方
トマトは、ナス科ナス属の多年生植物で、その故郷は、南米ペルーのアンデス高地です。
ペルーのアンデス高地ってどんな環境?
- 年間の降水量は少なく、土壌は痩せている
- 赤道付近なので太陽に近く、日差しは強い
- 気温は、最高で25度で、昼夜の寒暖差が10〜15度
トマトは、もともと、上記のような高山の気候で育ってきた植物なので、ミニトマトを育てる時も、まずは、その辺りを頭に入れておいた方が良さそうです。
頭に入れておきたいミニトマトの基本的な特徴
- 水涸れや肥料不足にわりと強い
- 日差しは大好きだけど、暑すぎるのは苦手
- 夜の寒さには、まぁまぁ強い
ミニトマトのプランターの大きさはどれぐらい?
トマトの根は、地表に植えると、1.5mくらいの深さまで伸び、横には、2.5mくらいの広さで広がります。
そのためプランターに植える場合でも、ある程度の大きさが必要です。
ミニトマトは、丸型や四角型のプランターに植えることが多いですが、大きさは、横幅、深さとも、30cmより大きいサイズを選ぶのが一般的。
私の場合は、NHK、Eテレ「趣味の園芸 やさいの時間」を見ていたら、園芸家の深町貴子さんが、「土容量11Lのプランターがいいよ」って言っていたので、そのサイズにしました。
丸い形で、30型、直径は30cm、深さは、30cmには、ちょっと足りませんが、28.7cmあります。
※値段は、税込み598円でした。
ミニトマト苗の植え方
プランターにミニトマトの苗を植える場合は、まず、植え穴を掘って、ミニトマトの苗をポットから出さずに仮置してみます。
深植えはしないので、地表面と、苗ポットの鉢の土の部分の高さが水平になるまで、植え穴の深さを調節します。
ちょうどいいサイズに植え穴が掘れたら、ミニトマトの苗を、逆さにしてポットからそっと出します。
(根鉢は、あまり触らず、崩さないようにする)
掘った植え穴に、ミニトマトの根鉢を入れて、土をかぶせます。
土は盛ったりせずに、地表面と根鉢の上が水平になる感じでかぶせます。もともとの根鉢の上が少し見えてるくらいでも大丈夫です。
土は、ホームセンターなどで売っている野菜用培養土を使いました。
ミニトマト苗を斜めに植える
私の場合はミニトマトの苗を、プランターの端に寄せて斜めに植えるやり方をやってみました。
苗を斜めに植えたら、根鉢を固定するため、上から割り箸をしています。
NHK、Eテレの「やさいの時間」を見ていたら、園芸家の深町貴子さんが言っていたおすすめの方法です。
苗を斜めに植えることによって、根が下に広がり、水分や養分を、より吸収できるようになるのだそうです。
また、ミニトマトを、丸いプランターで、螺旋状のあんどん仕立てにするには、最初から苗が端にあった方が、茎を誘引してまわしやすくなるというメリットもあります。
ミニトマトの水やりは毎日?
トマトの故郷は、雨の少ない南米のアンデス高地なので、ミニトマトも、乾燥には、わりと強く、水やりも、毎日する必要はありません。
トマトの水やりは、一般的には、プランターの土を触ってみて、乾いてきたら、鉢底から少し水が流れ出るまで与えるのが良い、とされています。
ミニトマトの肥料のタイミングは?
トマトの原産地、南米ペルーのアンデス高地は、痩せた土壌です。
なので、トマトを品種改良して出来たミニトマトも、本来、そんなに肥料を必要としない植物のようです。
ミニトマトに、肥料をやり過ぎると、茎が太くなり、葉っぱも大きくなりますが、実の付き方が悪くなります。
したがって、ミニトマトの苗を植えてからも、それほど、焦って追肥する必要はなく、最初の肥料のタイミングは、一般的には、最初の花が実になってから、と言われています。
さらに、その後、3段目、5段目、7段目と、奇数段の花が実になる時に、追肥するのが定石になっています。
※奇数段の花が実になる間隔は、だいたい2週間おきです
ミニトマト栽培の参考サイト
プランターでミニトマトを育てるにあたって、参考にさせてもらったサイトです。
(タキイ種苗株式会社)
種のタキイで有名な「タキイ種苗株式会社」さんが公開しているトマト栽培マニュアル(PDFファイルです)。プランター栽培ではありませんが、露地栽培でのトマトの育て方がコンパクトにまとめられてます。
(タキイ種苗株式会社)
NHK「趣味の園芸・やさいの時間」にも出演している藤田 智 教授(恵泉女学園大学)が教えてくれるトマト栽培の基本。上記と同じく「タキイ種苗株式会社」さんのサイトで公開されているPDFファイルです。
(HORTI(ホルティ) by GreenSnap)
「GreenSnap株式会社」さんが運営する花や野菜の育て方を発信するウェブメディア「HORTI(ホルティ)」内の記事です。種まきから収穫まで、プランターでのミニトマトの育て方が1ページにまとまってます。
ミニトマト栽培 実践記
プランターでのミニトマト栽培で、実際にやったことや、考えたことなど、日々の作業の記録です。
ミニトマトのわき芽かき
ミニトマトは、伸びてくるわき芽を取って、主茎に栄養を集中させた方が、実が、たくさん取れるらしいので、わき芽かきをしています。
わき芽は、細いうちなら、手でポキっと折れます。
わき芽を取らないでいると、太く、大きくなってしまいますが、その場合は、ハサミで切ります。
わき芽かきは、切り口からバイ菌が入ったりすることもあるので、雨の日は、やらない方がいいとされています。
わき芽とは?
大本になる茎を主茎、骨格となるような枝のことを主枝と言いますが、わき芽は主茎と主枝の間に出て来る芽のことを言います。
ミニトマト2本仕立て
基本的に、わき芽は取っていくんですが、主茎のほかに、もう一本だけわき芽を残して、育てていく栽培方法を「2本仕立て」と言います。
このとき、取らずに伸ばしていくわき芽は、第一花(最初の花)のすぐ下のわき芽です。
わき芽の中でも、このわき芽が一番強いとこのことなので、このわき芽を残して伸ばしています。
残したわき芽が一番花の下のわき芽じゃないことが発覚
と言うわけで…
てっきり、第一花の下のわき芽を残したつもりだったのですが、しばらくしたら、実は、その下からも、花が出てきました^^;
なので、結局、今、伸ばしてるわき芽は、一番花の下のわき芽じゃなく、二番花の下のわき芽でした。
ミニトマトの受粉
ミニトマトの花は、風に吹かれたり、指で軽く触れただけでも、受粉するそうです。
さらに、第一花が、着実に受粉して着果すると、全体の着果も良くなるようなので、最初の花が咲いた時に、軽く指で叩いておきました。
ミニトマトは、かわいい黄色の花が咲きます。
(ただし、この時、一番花だと思っていたのは、実際には、二番花でした)
ミニトマトの支柱の高さ
今回、ミニトマトは、2本仕立てで、螺旋状に巻きながら育ててみようと思ったので、支柱は、高さ120cmの行灯(あんどん)支柱を選びました。
※値段は、ホームセンターで398円でした(税込)
120cmだと、高さが足りないような気もしましたが、背丈が120cmを超えてしまったら、すでに、収穫済のツルは、順次、下に降ろしてやればいいようです。
ツルを下に降ろす作業を「ツルおろし」と言います。
ミニトマトの花が落ちる
ミニトマトの植えてから22日目、一番最初に咲いた黄色い花が少し落ち始めました。
ミニトマトの花が落ちる原因は?
ミニトマトの花が落ちる原因は、一般的には、以下のようなことが言われています。
- 肥料の与えすぎ(窒素成分が多すぎる)
- 日照不足
- 気温が低すぎた
今回の場合は、どの原因も思い当たるところがあるので、1つに絞りきれていません。
また、花直下のわき芽も、すぐに取らないと落花の原因になるとのことですが、今回の場合は、2本仕立てで、そもそも、一番花の下のわき芽は伸ばしているので、それが原因かもしれません。
ミニトマトの実がなるまでの期間は?
ミニトマトの最初の花は、少し落ちてしまったものの、それから、2日ほどして、ミニトマトの実が出来はじめました。
花が咲いてから、数日で、実をつけ始めるんですね。
ミニトマトの苗を植えてから、最初に実がなるまでの日数を数えてみると、26日目でした。
ミニトマトが赤くならない
ミニトマトの実は、出来てきたので「すぐに、赤くなるのかな」と思いきや、そこからは、なかなか赤くなりませんでした。
ただ、日に日に、ミニトマトの実の緑が濃くなっているような感じはあります。
調べてみると、そもそも、ミニトマトが開花してから、収穫できるようになるまでの積算温度は、1,000度〜1,100度くらい必要だとのこと。
積算温度とは、毎日の平均気温を、足していったものの合計です。
平均気温20度の日が50日で、1,000度を超えるので、ミニトマトが開花してから、実が赤くなって収穫するまでは、40日〜50日くらいかかると言われているのですね。
私の地域では、平均気温が20度もないので、開花してから、50日程度では、やっと、実がちょっと赤くなって来たぐらいでした。
ミニトマトの実の収穫までは、まだ、もうちょっと時間がかかりそうです。